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『わたしの幸せな結婚』第1話に登場する小道具を解説!着物に注目するだけで読み解ける!

わたしの幸せな結婚
記事内にアニメ好きによる広告が含まれています。

2023年7月から放送が開始された
『わたしの幸せな結婚』

(出典元:ファミ通.com)

小説で最初に発表され、
漫画、そしてドラマ化した作品。
そんな有名作が、このたびアニメ化しました!

さて、この作品の第1話ですが、
登場する小道具にもいろんな工夫がありますね!
小道具に注目するだけで、
かなりこのアニメが凝っているのが分かります。

小道具って言っても、注目するのはどれ?

そんな疑問を持つあなたに、
これだけは抑えて欲しい、という小道具を
解説します!
是非、最後までご覧ください!

『わた婚』第1話で注目するべき小道具は?

では、早速いきましょう。
『わたしの幸せな結婚』第1話で
注目するべき小道具とはなんでしょう?

焦らさずにいきましょう。
その小道具とは着物です!
着物が小道具、とはどういうことでしょう?

 

着物なんて何着ても一緒じゃない?

 

そう思うあなた。
是非、このアニメ作品を機会に、
着物、特に柄が持っている意味を知って欲しい!

なぜなら、着物の柄を通してみるだけで
各キャラクターの行動を
読みとることが出来るんです!
他の視聴者より、一歩深く物語を理解できますよ!

主人公の美世が着て行った着物は?

さて、まず最初はこちらから。
主人公である美世が、
「嫁ぎ先へ行く際に着ていくように」と
父から渡された着物を見ていきましょう。

アニメ『私の幸せな結婚』第1話スクリーンショット
(出典元:dアニメストア)

こちらですね。
この柄は、笹と藤の花が描かれています。
これだけで、美世の扱いは非常に酷い、
と分かってしまいます!

 

着物の柄だけでそんなことが言えるの?

 

はい、言えてしまいます!
何故なら、この着物の柄を観るだけで
「これ1枚をずっと着ていなさい」
というメッセージになりかねないから。

いったい、どういうことなのでしょう?
それでは、この着物の柄をもう少し詳しく
説明していきますね!

笹と藤のデザインは通年用のもの

さて、なぜこの着物の柄が
冷たいメッセージになりかねないのか。
その理由を解説します。

この笹と、デザイン風に描かれた藤は
通年用、つまり1年を通して着られる柄
これを婚礼用に渡す、というのが
メッセージを決定づけています。

つまり、季節に応じての扱いをしない。
言ってしまえば、高価だけれども
季節の挨拶などの礼儀を必要としない着物。

それを嫁ぐ娘に渡すのは、
一定の格式がある家であれば
あんまりな仕打ちだと言えるのです。
既にこの時点で美世が可哀そう・・・。

漫画版ではどう描かれていた?

そして、もう一つ。
この着物の柄は、アニメで導入された
非常に面白い仕掛けだというのも分かります。

漫画版、そして実写版では
全く異なる柄で描かれているからです!

漫画版では、こちら。

漫画『わたしの幸せな結婚』第1話(出典元:booklive)

分かりづらいので、拡大してみましょう。

このように、
漫画版での着物に描かれているのは
桐の花ですね

桐の花(出典元:暦生活)

桐の花は、中国で
「鳳凰が唯一止まる木」という伝承があり、
「高尚」という意味合いを持ちます。

嫁ぎ先に着ていくなら、非常に筋の通る着物!
なお、季節としては5~6月なので、
少しずれますがギリギリセーフでしょう。

実写版ではどう描かれていた?

では、もう一つ行きましょう。
実写版、映画ではどのように描かれていたか。

『私の幸せな結婚』スペシャルPV スナップショット
(出典元:Youtube)

実写版では、
桜や桐の花などが散りばめられた
色合いは抑え気味ながら高価な着物。
いいチョイス、と言える着物です!

というように、アニメ版では
「父からの扱いが悪い」
「体裁だけ整えられている」
というのが分かる着物の柄になっていますね!

アニメスタッフの頑張りが
よく分かります。
このチョイスは素晴らしいですね!

香耶が着ている着物は?

ここまで、主人公の美世が着ている
着物について触れてきました。
では次に、香耶が着ている着物を見ましょう!

主人公の義理の妹に当たる香耶は、
こちらの着物を着ています。
なかなか華やかな着物ですね。

アニメ『私の幸せな結婚』第1話スクリーンショット
(出典元:dアニメストア)

柄を見てみると、
蝶と牡丹の花が描かれた着物。
季節を考えれば、
適切と言える着物の柄ですね。

しかし、このシーンのセリフのやり取りで
香耶は教養がない、と言われてしまうような
失態をやらかしています。

 

え、何をやらかしたの?

 

順番に、解説していきましょう。

蝶と牡丹の花の季節って?

さて、では柄について説明します。
蝶と牡丹の花。
この2つが描かれることで、
ある季節を象徴しています。

その季節は
4月~5月ごろですね。

この物語の季節は3月末頃と考えられます。
次に来る季節に向けて、
先に着ていたとしてもおかしくない。

季節に合った着物を着ている、といえますね。
しかし、どうやら香耶本人は
この事を知らずに着ているようなんです・・・!
それは、次に解説するセリフで分かります。

香耶の教養の無さが分かるセリフのやり取り

蝶と牡丹の花は、花札という遊びにも
取り入れられるほどポピュラーな絵柄
しかし、そんな着物を着ているのに
彼女は父とこんなやりとりをしています。

香耶「ねぇ、お父様。
女学校に着ていく新しいお着物が
欲しいのだけど、だめかしら?」
父「おぉ、女学校もそろそろ新学期か。
この機会に、2,3枚買ってきたらどうだ?」
香耶「もうこのお着物ボロボロなのよ。」

というやり取りをしていますね。
父親もそうですが、香耶自身も、
着物がこれからの季節に合うことについて
一言も触れていません。

つまり、香耶は着物についての教養が無い。
少なくとも、着ているものについて
無頓着であることが分かりますね。

見目は良いし、華やかな着物も似合うのに
なんとももったいない・・・。

小物番外編:櫛

ここまで、着物について見ることで
いろいろと考察、解説をしてきました。
ここで、最後にもう一つ。
着物以外の小道具について解説しましょう。

他に何か小道具あったっけ?

あるんです。
その小道具とは、
美世の持ち物の中にある

アニメ『私の幸せな結婚』第1話スクリーンショット
(出典元:dアニメストア)

櫛の中央の方をご覧ください。
歯が欠けているのが分かりますか?

つまり、長く同じ櫛を使っている。
新しい櫛は買い与えられていないのです。

こうしたさりげない描写に、
美世の扱いが透けて見える。
かなり細かい描写が良いですね!

まとめ

如何だったでしょうか?
今回は、『わたしの幸せな結婚』第1話に登場する
小道具から見えてくる描写を解説しました。

・着物の柄で美世の扱いが分かる
・アニメオリジナルの描写
・香耶は教養なしに着物を着ている
という事が分かりましたね!

ちょっとした描写なのですが、
こういう描写を細かく描くことで
人物の心情や態度を読みとることが出来る

これこそが、アニメの面白さでしょう!
エンタメとして、上手く読み解けると
こうした面白さが拡がりますよ!

さて、第1話だけでも
なかなか面白い描写が揃った「わた婚」。
まだまだ続きが気になりますね!
次回以降も、楽しみに観ていきましょう!

 

 

『わたしの幸せな結婚』をまだ見てない、
という方は是非
↓こちらをクリック↓

 

他にも、このブログでは
いろんな作中の映像解説もしています。
【推しの子】第11話の映像解説はこちら
鬼滅の刃の映像解説はこちら

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