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るろうに剣心に登場したアヘンっておいくら?高くつく品!ダメ、絶対!!

るろうに剣心
記事内にアニメ好きによる広告が含まれています。

2023年、あの超有名作品が
再び放送されることになりましたね!
るろうに剣心

(出典元:TVアニメ「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」)

ビジュアルを新たにし、
豪華なキャストでこの7月から
放送が開始されましたね。

さて、第8話「逃走麗女」は
謎の美女、高荷恵が登場し、
アヘンに関連した戦いが始まった回でした

(出典元:アニメ!アニメ!)

このアヘンを大量に摂取したことで
死人が出たことが発端でしたが、
阿片は「かなり高価なもの」という説明がありました。

では実際の所、アヘンはどのくらい高価なのか
知りたくなった方もいるのでは?

 

今回は、アヘンの値段について
今と当時で分けて説明していきます!
是非、最後までご覧ください!

※2023年11月24日、金額の設定ミスが判明したため
修正を行いました。
1箱で50万円から1箱300万円に直しています。

 

アヘンの現在の値段っていくらくらい?

さて、まずは現在から見ていきましょう。
アヘンの現在の値段は、
こちらの新聞記事(出典元:朝日新聞デジタル)によると
アフガニスタンの闇市では
1kgあたり22500円~30000円程度とのこと。

また、日本薬法局により処方されている
アヘン末という薬の金額を調べてみたところ、
1gあたり1100円程
先ほどの1kg辺りに直すと約110万円!高い!!

 

ただし、同薬剤の添付文書によると
1日に100mgが使用上限となっており、
非常に厳格な使用が求められています。

ただ、1kgあたり100万円以上する品が
国と国の間でやりとりされると考えたら…。
密輸された分もあるでしょうから、
国の財政が傾くのもうなずける話ですね。

アヘンって今も販売されてるの?

そもそも、ここから疑問に持つ方も
いるかもしれませんが、
アヘンは今でも栽培され、作られています

用途は、モルヒネなど
医療用麻薬の原材料にするためです。
多数の国で製造・販売・販売目的の所持が禁止または規制されています

 

正規のルートで取引できるアヘンは
インドで生産されているものが大半のようです。
しかし在庫量にも当然制限があります。
なので、簡単に手に入る代物ではありません。

なお、日本では麻薬及び向精神薬取締法あへん法により、
アヘンの原料となるケシの栽培も禁止されていますし、
自己使用も禁止されています

また、使用後の離脱症状も非常に強いため、
決して使わないように!!
ここは医療従事者として言わせていただきます。

 

当時の値段はどれくだいだった?

さて、続いて
当時、1900年代ではいくらくらいだったのかを
見ていきましょう!

結論を言えば、1箱で
「独身女性が1年ゆとりを持って暮らせる」
程度には高額だった模様!!
これは、シャーロックホームズの小説内の会話が参考になります。
(出典元:MONEY PLUS)

約60ポンドにあたる1箱は60kgで取引されていたようです。
現在の感覚を取り入れて1箱300万円と仮定すれば、
1kgあたりおよそ50000円

 

そして明治30年頃と比較して、
今の物価は4000倍近くなので
割ってみると当時の価格で12.5円

ただし、これを職業の給与で見ると
この12.5円の重さはものすごく違ってきます!!

当時の12.5円って、どのくらいスゴイの?

さて、当時の12.5円、の重さを知るために
明治30年ころの初任給を見てみましょう。
なんと、当時の教師の初任給が月8円程度

つまり、教師の初任給の月給以上!!
これが吹っ飛んでしまうんです。

 

当時、教師は高給取りでした。
他の仕事では人手不足にもかかわらず、
月に1円や2円、という仕事も多かったようです。

アニメ『るろうに剣心』第8話より(出典元:dアニメストア)

そして、左之助が出入りしていた
賭場に来ていた人たちは
街中で過ごしている人たちのよう。
例えば日雇い人夫ならば1日30銭程度。

一か月以上フルで働いた分が
まるまる消えてしまう金額
です!!
食費などにも使えません!!

 

当時の値段の12.5円が、どれくらい凄いか
お分かりいただけたでしょうか。
確かに、町で過ごす人間にとって
アヘンは非常に高価なものであったのは間違いないでしょう。

そして販売価格は更に上がる!

さて、そして話はここで終わりません。
実は、先ほど出した値段より
更に高い価格で販売されていた可能性が高いのです!

なぜなら、先ほど出した値段は
「港で輸出入する際の取引価格」

 

つまり、実際に販売される時には
ここに仲介手数料などの利益を乗せて
更に値段を上げて販売するのです!

加えて、麻薬として販売される以上
繰り返し売るたびに値段が吊り上がっていく。

 

それでも、禁断症状を抑えるために
人は買ってしまう。
非常に恐ろしい品物なのです…!

なので下手をすれば、数か月の賃金を
まるごと費やすほどの価格をつけられても
おかしくないのが麻薬という代物。

繰り返しますが、
決して手を付けないようにしてください。

11/24追記:1ヶ月に使う金額を概算してみよう

ではここでは仮定の話として、
アヘンを1ヶ月購入するために必要な金額を
概算で計算してみましょう。

計算を簡単にするために、以下を設定します。
・売値は原価の20倍(合法の品でも3~4倍はする)
・1回の使用量は2mg、1日10回使用

なお1回の使用量については、
警察庁のホームページを参考にしました。

 

12.5円/kg が原価なので、売値は250円/kg。
グラムを直して0.25円/g = 25銭/g。

そして1日の使用量を2×10 = 20mgに設定したので
1月の使用量は20×30 = 600mg = 0.6g。

この2つをかけ合わせれば、
25 × 0.6 = 15銭/月 と出ましたね。

 

「そんなものか」と思ったそこのあなた。
アヘンの恐ろしい所は体が耐性を獲得し
1回使用量も使用頻度もどんどん上がっていくこと

重度中毒者の場合、一度に致死量を摂取する人もいるとか。
致死量は100mg~300mgなので50倍以上。
15×50 = 750銭/月なので、
こうなると日雇い労働では立ちいかなくなります。

最初は微妙に手が届く、始められてしまいそうなのが
麻薬の恐ろしい所なのかもしれませんね…。

 

まとめ

如何だったでしょうか?
今回は、るろうに剣心の第8話のセリフから
アヘンの値段がどのくらいなのか、を解説しました。

・現在の値段は1kgあたり110万円
・昔の港での値段は1ヶ月の賃金分以上
・下手をすると数か月働いてやっと払えるくらいかも

ということが分かりましたね!

 

アヘンなどの依存性のある薬物は
「その人に必須になってしまう」という特性のため
たびたび違法組織などの資金源になりました。

この記事を見てくださった皆様には、
金銭的にも高くつく品である事が
お分かりいただけたと思います。

繰り返しますが、
アヘンを含めた麻薬の乱用は「駄目、ゼッタイ」です。
モルヒネなどの医療麻薬も、
医師の指示にちゃんと従って使ってくださいね。

 

さあ、御庭番という組織との戦いが
いよいよ火ぶたを切って落とされました!
今後の戦い、楽しみにして待ちましょう!

 

 

るろうに剣心をまだ見てない、
という方は是非
↓こちらをクリック↓

 

他にも、このブログでは
いろんな作中の映像解説もしています。
るろうに剣心第1話の映像解説はこちら
鬼滅の刃の映像解説はこちら

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