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るろうに剣心の「隙を生じぬ二段構え」は、剣術的にどう?このスラングこそ剣術の神髄!

るろうに剣心
記事内にアニメ好きによる広告が含まれています。

2023年、あの超有名作品が
再び放送されることになりましたね!
るろうに剣心

(出典元:TVアニメ「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」)

ビジュアルを新たにし、
豪華なキャストでこの7月から
放送が開始されましたね。

 

さて、第7話で剣心が披露した抜刀術「双龍閃」
この技が披露されたと同時にネット上で見られたのが
「隙を生じぬ二段構え」という言葉です

もともとるろうに剣心の漫画内で登場した言葉で、
半分はイジルようなスラングになっています。
そこで敢えて考えたいのが
「隙を生じぬ二段構え」というのが剣術として何を意味するか

 

今回は、完全な考察として
「隙を生じぬ二段構え」は何を意味するのか
述べていきたいと思います。
是非、最後までお付き合いください!

 

剣術で隙を生じないことの意味

さて、まず最初に前提を押さえましょう。
剣術で「隙を生じない」ことの意味は
「最終的に生き延びること」に集約されます。

剣術は相手と剣を交える中で必要になるため
生きるか死ぬかのやり取りになります。
その中で隙を生じれば相手に付け入れられるため
「如何に隙を生じさせないか」が死活問題なのです

 

なので、この「隙を生じぬ」状態とは
あらゆる剣術で最優先されます
例えば「構え」も、この隙を無くすためのもの。

剣術とは「隙を生じぬ」時間を作ることを
大真面目に考える術でもあるのです。
そのうえで、隙を生じやすいタイミングは主に3つ。
その3つを、次に軽く解説していきましょう。

隙を生じやすいタイミングは?

隙を生じやすいタイミング3つとは、
起こりがしら居ついたところ、そして技の尽きたところ
この3つであると言われています。
3つを順番に軽く解説します。

 

起こりがしらとは、
構えから技を出そうとして体が動いた瞬間
構えたままでは攻撃が出来ないためですね。

次に居ついたところとは、
体が硬直して動けなくなった瞬間
気合が途切れる、体勢が崩れるなど、要因は複数あります。

そして3つ目が技の尽きたところ。
技を出し、次の攻撃が出来なくなった瞬間
技を出せばこの瞬間が必ずやってきます。

 

この3つが、隙を生じやすいタイミング。
なので剣術ではこの3つのタイミングを出来るだけ減らします。
剣術の初心者であれば技のおこりと居ついたところが
最も注意するべきポイント。

そして上級者になると、
「技の尽きたところを如何に無くすか」ということに
神経を注ぐことになるのです。

 

るろうに剣心の双龍閃は高度な「返し技」!

さて、ここで「るろうに剣心」第7話で剣心が見せた
双龍閃をもう一度見てみましょう。

まず、居合の構えから
横薙ぎの抜刀で相手を捕らえようとします。

アニメ『るろうに剣心』第7話より(出典元:dアニメストア)

そしてこの抜刀で仕留めきれなかった場合、
左手に持っている鞘で相手を打突するという技。

アニメ『るろうに剣心』第7話より(出典元:dアニメストア)

つまり抜刀に対応された場合に用意した「返し技」
「抜刀による技の尽き」を無くす技なのです。
こう考えれば、この双龍閃は
非常に高度な返し技と考えられます。

「返し技」は二段構えで考える技

さて、この「返し技」という技は
バリエーション自体は非常に豊富。
「技を出し、対応された時にどう動くか」
考えることがこの返し技の本質だからです。

つまり、返し技とは
基本的に二段構えで考える技を指します。
技が尽きるのが避けられないなら、
二段構えにして次の技に繋げればよい。

 

そしてここから返し技の考えが広がります。
「対応された時」の意味が変わるのです。
つまり、「返し技にも対応された時どう動くか」

こう考えれば、返し技とは
「2撃目で確実に仕留める」のではなく
「1撃目を途切れさせない」ことに注力すること。

延々と「二段構え」を繰り返していくのが
返し技の本質ともいえるのです。

 

「隙を生じぬ二段構え」は剣術の本質!

さて、こう考えていくと
「隙を生じぬ二段構え」とは
何もおかしいことではありません。

むしろ、これこそが剣術の本質
最終的に生き残るために
「二段構え」を延々と繰り返す。

 

二撃目で終わらないなら三撃目。
三撃目で終わらないなら四撃目。

それを延々と繰り返すのです。

奇しくも、この「るろうに剣心」の
飛天御剣流は、多数を相手にすることを前提にした剣技。
なので一撃で終わるなどあり得ないのです。

 

剣心も、技がどう尽きるかを研究したはず。
そしてもし剣心が剣術家であるならば、
次に考えるのは「鞘を避けられたらどうするか」でしょう

こうしたことを延々と考え、開発するのが
返し技の奥深さであり、剣術の神髄なのです。

 

まとめ

如何だったでしょうか?
今回は、るろうに剣心で生まれたスラングから
剣術の本質を考えてみました。

・剣術では隙を生じない事に注力する
・「双龍閃」は高度な返し技
・返し技を重ね続けることは剣術の本質

という事が分かりましたね!

 

考察を始めてみて、
あらためて剣術の奥深さに気づきました。
筆者は剣道を学んでいますが、
剣道も元は剣術から生まれたもの。

これからも、剣道の修練を行いながら、
アニメはアニメで楽しく観ていきたいですね!
るろうに剣心、続きが楽しみです!

 

 

るろうに剣心をまだ見てない、
という方は是非
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他にも、このブログでは
いろんな作中の映像解説もしています。
るろうに剣心第1話の映像解説はこちら
鬼滅の刃の映像解説はこちら

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