2023年4月、とうとう放送が開始された
【推しの子】!
(出典元:アニメ『【推しの子】』公式サイト)
第1話で世界中のアニメファンからも
異例の高評価を受け、
そして先日、第6話も公開されましたね。
この第6話は「エゴサーチ」というタイトルです。
これは【推しの子】の話の中でも痛ましいエピソード。
この回には、原作漫画に追加された描写がありましたね。
今回は、以下の2点を解説します。
- 第6話で原作漫画から追加された演出
- どんな効果を視聴者に与えるのか
是非、最後までご覧ください!
なおエピソード第6話に関する
ネタバレを含んでおりますので、
ご注意ください。
【推しの子】第6話のあらすじは?
さて、まず最初に
【推しの子】第6話のあらすじをお伝えします。
これを抑えておくと、分かりやすいですよ!
恋愛リアリティー番組に登場するアクアたち。
出演者の一人である黒川あかねは
今一つ目立つことができずにいた。
「悪女」を演じようとするも当たらない。
周囲の期待に応えようと更に焦りが募るあかねは
ある日の行動で炎上を起こしてしまい・・・。
こんなストーリーです。
このエピソードは【推しの子】のエピソードの中でも
かなりセンシティブな内容ですね。
漫画版でこのエピソードを読んだ時も
非常につらいな、と思いました。
ですが、同時に今を生きる私たちにとって
非常に大事なストーリーだとも思いました。
その思いは、アニメ版になって更に募っています。
エピソードの基になった実話は?
このエピソードですが、
おそらくある実話を基にした話でしょう。
2020年に起きた、あの悲しい事件です。
テラスハウスという恋愛リアリティー番組の
出演者の一人だった
木村花さんが自殺をしてしまった、という事件。
事件の完全な全体像が未だに明らかではなく、
もやっとしたままいつの間にか霧散している。
そんな終わり方をしてしまいそうな事件です。
ただ、この事件がいつの間にか消えてしまっても、
私たち一般人ができることがあるかもしれない。
この【推しの子】第6話には、
そんな思いを感じることができる改変がありました。
【推しの子】第6話で追加された場面は?
さて、続けていきましょう。
この【推しの子】第6話で、
漫画版から追加された演出とはどこでしょうか?
この場面とは、
黒川あかねの過去の映像です。
20分からの1分20秒ほどですね。
アニメ【推しの子】第6話スクリーンショット
(出典元:dアニメストア)
ネット上に書き込まれていそうな
心無い言葉がセリフで語られます。
その背景の絵では
あかねが積み上げ続けた努力が描かれます。
外から書き込まれた文章と
その文章を書かれる相手の実情は全く違う。
外からじゃ知ることなんてできない。
よく分かりますね。
【推しの子】第6話で追加された描写は?
さて、実は黒川あかねの過去のみならず、
他にも追加された1カットの描写が
あることはご存知でしたか?
その描写とは床に横倒しになったトロフィーです。
それがこちら。
アニメ【推しの子】第6話スクリーンショット
(出典元:dアニメストア)
暗い場面なので、分かりづらい描写ですが
見事だと思います。
アニメ【推しの子】第6話スクリーンショット
(出典元:dアニメストア)
このトロフィーは
過去描写の前に映るトロフィーですね。
過去に黒川あかねが掴んだ到達点の一つ。
彼女にとっても大事な思い出です。
それを横薙ぎに倒してしまう程の
暴力とすら言える事件が
この炎上という事態なんですね。
【推しの子】追加場面が視聴者に与える効果は?
では、ここが本題です。
この追加された場面、描写によって
視聴者はどんな効果を受けるのでしょうか?
この効果とは
画面の向こうにいるのは一人の人間だ
という事実を考えさせることです。
番組を見ているだけだと気付きづらいのですが、
画面に映る人間には
それぞれエピソードがあります。
それぞれの人生が、物語があります。
そして、その人生を
果たして自分はどれだけ知っているのだろうか。
画面の向こう、たった一つの場面を作り上げるまでに
どれほど相手が必死になったか知らないのではないか。
そんな印象を強烈に与える場面になっています。
漫画版から更にグレードアップした演出。
アニメの威力が発揮された演出なんですね。
私たちができることって?
そして、そんな演出を観た私たちが
現実でできることとは何でしょう?
このアニメを、ただ「見る」だけでは
終わらせて欲しくない。
私たちが現実世界で出来ること。
それは一度想像をはたらかせる事です。
ただ見た物に対して反応するだけでは、
番組制作者側の思惑に乗るだけの
反射しているだけの人間になってしまう。
そんな反射が、悲劇を引き起こしてしまうかも。
そんな危機感を持つ事が
視聴者にできる事だと思います。
どうして『今日ガチ』はそう作られてしまう?
ではなぜ、恋愛リアリティーショーである
『今日ガチ』はこんな作りになってしまったのか。
なぜなら、これは放送される番組だから。
そして番組を放送する側にとっての成功とは、
視聴者が見ることだからです。
視聴者が見てくれるならば、
制作者側はあらゆる手を使います。
たとえ出演者が炎上しても、「無名に勝る」という理屈で。
だから、視聴者側が気を付ける他ないのです。
そのために一度想像をはたらかせるのです。
「自分は誰に言葉を投げようとしているのか」と。
その想像を止めない事が「次」を無くす方法です。
そんな祈りのような思いが
この第6話からは伝わってきます。
まとめ
如何だったでしょうか?
今回は、【推しの子】第6話で
原作漫画から追加された演出と
それにより視聴者が受ける効果を解説しました。
- あかねの過去シーンが追加された
- トロフィーの映像が追加されている
- 相手は人間だという想像を忘れるな
ということが分かりましたね。
この【推しの子】の原作者である
赤坂アカ先生が描かれた大人気漫画
「かぐや様は告らせたい」でも、
「考え続けること」は一つの大きなテーマです。
こうしたテーマがふと現れることで
現代の私たちが学べることは
非常に多いですね。
今回は、あまり楽しい内容では無かったでしょうが、
このエピソードはただ楽しむだけでは
済まされない内容だったと思います。
糧にしていきたいですね。
さあ、次回は第7話。
どうなるかを期待しながら待ちましょう!
【推しの子】を是非、楽しみながら、
そして考えながら観ていきたいですね!
2024年3月追記
さて、2024年3月現在、
第1期放送は終わりを迎えた【推しの子】。
なんと第2期の製作が決定しました!
(出典元:アニメ『【推しの子】』公式サイト)
いや、嬉しいですね!
これは期待せざるを得ない!!
また新しい情報が入るのを待ちましょう!
【推しの子】の第2期!
待ち遠しいですね!!
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他にも、このブログでは【推しの子】に隠された
演出を解説しています!
第10話についてはこちらの記事をどうぞ!
第8話についてはこちらの記事をどうぞ!
第3話に関してはこちらの記事をどうぞ!
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