2023年10月、とうとう始まりました!
なろう系小説の最終兵器とも言われたアニメ
『薬屋のひとりごと』!!
(出典元:『薬屋のひとりごと』公式サイト)
第6話までが放送され、
CMで流れていたあのシーンも登場しましたね!
猫猫のあのセリフは痺れる!
さて、この『薬屋のひとりごと』の第6話『園遊会』では
里樹妃に配膳された食事内容が
彼女にとってアレルギーを生じる食事だったと判明。
里樹妃(出典元:dアニメストア『薬屋のひとりごと』第6話『園遊会』より)
猫猫はそれを見抜き、
彼女の毒見役にお灸をすえて返すという
エピソードでしたね。
この時、里樹妃に対する質問を猫猫はしていましたが
非常に的確な質問だと
医学的にも言えるものでした。
この辺りは原作も非常にしっかりしています。
事実、アレルギーは舐めてかかるべきではない
恐ろしい病気の一つだからです。
そこで今回は、アレルギーについて、
そして現実で症状を起こした時には
どう対処するべきかもお教えいたします。
是非、最後までご覧ください。
アレルギーってどんな病気?
そもそもアレルギーとは、
「「免疫学的な機序によって体に症状が引き起こされる」こと」
(出典元:アレルギーポータル)を指します。
通常、細菌などの外敵から身を守るはずの免疫機能が
有害では無いはずの食物や花粉などの物質に反応し
生じてしまうものですね。
他のアニメで言えば、
「はたらく細胞」でもスギ花粉アレルギーが
取り上げられたエピソードがありましたね。
(出典元:dアニメストア『はたらく細胞』第5話 スギ花粉アレルギー)
あれはあれで体内が大変なことになっていましたが、
アレルギーの上位となると
それでは済まされない本当にまずい事態が起こります。
アレルギーの上位:アナフィラキシー
そのアレルギーの上位とは、アナフィラキシー。
大雑把に言えば非常に重篤なアレルギー反応です。
参考文献は、『救急診療指針 改訂第5版(2018年)』です。
世界的な定義で言えば
「重篤で致死的な広範あるいは全身性の過敏反応」および
「急速に起こり、死に至る可能性がある重篤なアレルギー反応」。
誘発しやすい誘因としては
食物、蜂やアリの毒、医薬品が多いです。
日本でアナフィラキシーガイドラインが制定されたのも
2014年と非常に新しい概念なんですね。
医療機関でアレルギーについてしつこく聞くのは
このアナフィラキシーを避けるためですし、
蜂に2回刺されないよう注意されるのも同じ理由です。
アナフィラキシーで生じる症状は?
では、アナフィラキシーでは
どんな症状が生じるのでしょうか?
非常に多彩な症状が出るアナフィラキシーですが、
発生する場所は
皮膚・粘膜、上・下気道、消化器、心血管、中枢神経
の5つに大別されます。
例えば重症だった場合は、
呼吸困難、繰り返す嘔吐・便失禁、
血圧低下、意識消失などを生じます。
当然、最悪の場合は心停止し、
死に至る可能性がある疾患なのです。
猫猫の質問内容をもう一度確認
さて、薬屋のひとりごとの第6話で
猫猫が質問していた内容をもう一度確認すると
上記の症状を確認していたのが分かります。
「お腹の調子は大丈夫ですか」と聞いたのは
上記の消化器症状を聞いていたのです。
猫猫の医学的知識は確かですね。
当時の診察としては視診と問診が中心でしょう。
皮膚・粘膜症状は腕に現れていましたね。
呼吸と神経の症状は話し方から、
循環器症状は顔色から判別したと考えられます。
唯一確認が外観では難しい消化器症状を
質問で確認したのですね。
幸い、里樹妃は診断基準には該当しないため
アナフィラキシーではないと判断できます。
ただし、そうなっていたとしても
全くおかしくなかった。非常に恐ろしい状況です。
(出典元:『薬屋のひとりごと』公式サイト)
現実で起こってしまったらどうする?
さて、ここまで非常に恐ろしい話をしましたが、
現実にこの強いアレルギー症状である
アナフィラキシーが起こってしまったらどうするのか。
これをお伝えするのであれば
- 自分にとって危険なアレルゲンをしっかり把握する
- 救急要請を含めて迅速に対応する
という2点に尽きます。
特に原因物質が分かっているのであれば
迅速に対応するための物品を
持っている場合もあるでしょう。
初期治療さえ効果的にできたのであれば
要請した救急車の到着を待って医療機関に搬送しましょう。
適切に治療を受ければ死亡も回避可能です。
もちろん、そもそもアレルゲンと接触しないのが
一番大事であるのは言うまでもありません。
まとめ
如何だったでしょうか?
今回は、『薬屋のひとりごと』第6話に登場した
アレルギーについて解説しました。
- 免疫の反応により生じる病気である
- 重篤な場合は死に至る症状を起こすこともある
- 救急要請を含めて迅速に対応しよう
という事が分かりましたね。
こうした非常に恐ろしい状態だったため
猫猫が里樹妃の毒見役にきつく言い聞かせたのも
当然だったわけです。
現代に住む我々は
食べられないなら食べられないと言える
非常にありがたい環境に住んでいます。
なので自分の身体の調子を崩してしまう食べ物や薬は
前もってきちんと把握しておくのが大事。
そして、それを他人が言ったら摂取を強要しないこと。
さもないと、「毒を盛った」と同じことになります。
本当に危険なので、やめましょう。
薬屋のひとりごと、
続きも楽しみに観ていきましょう!
この秋は特にアニメが豊富ですよ!!
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他にも、このブログでは
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