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『呪術廻戦』第2期5話の演出を解説!音と非常口の2つの切り口で見よう!

呪術廻戦
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2021年に第1期が大人気で幕を閉じ、
劇場版「0」を経て2023年7月。
とうとう第2期が始まった呪術廻戦

(出典元:TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト)

作中でも重要人物として描かれる
五条悟と夏油傑が
まだ学生だった頃の物語ですね。

そんな呪術廻戦第2期ですが、
第5話で壊玉の物語は終わりました。
そして、夏油は呪詛師になってしまいました…。

 

この悲しい道を辿った第5話ですが、
第5話では音と映像の演出
非常にうまく行っており、物語を盛り上げました。
この演出を分かれば、更に物語を楽しめます。

そこで今回は、呪術廻戦第2期の5話で出てきた
音楽と映像の演出を解説していきます。
是非、最後までご覧ください!

 

音の演出には水と拍手の音が混じっている!

さて、まず最初はこちらですね。
音の演出で最も際立っていたのが、
水音と拍手の音が非常に近い音になっていたこと。
最早、混じっているのでは、と思う程でしたね。

物語としてこの要因になっていたのが、
第2期4話での盤星教の信者たちの影響ですね。

アニメ『呪術廻戦』第28話(出典元:dアニメストア)

この拍手の音が脳裏にこびりついたのか
シャワーの音、窓の外の雨音なども
夏油には拍手の音のように聞こえています。


アニメ『呪術廻戦』第29話(出典元:dアニメストア)

この音の演出は非常にキツイ…!
嫌でも2期第3話で守れなかった
理子ちゃんの事を思い出させられます。

加えて、夏油が精神的に物凄く追い詰められていることも
よく伝わってきますね。
月並みかもですが、もしここで
誰かに相談が出来ていたならば、と思ってしまいます。

映像だけで見えていた雨音の名残

さて、水音が拍手に近い、ということを
解説してきましたが、
実は映像だけで「激しい雨」があったことが
演出されている箇所があります!

その映像とは、
夏油が電車に乗っているシーン!
ここで、土砂崩れの跡が映っているんです!

アニメ『呪術廻戦』第29話(出典元:dアニメストア)

夏油が独白で
「災害の影響か、ウジのように呪霊が湧いた」と
言っている場面です。
この災害とは、大雨による災害なんですね。

当然、この大雨での音は
夏油には「鳴りやまない拍手の音」に聞こえていたでしょう。

 

と考えれば、土砂崩れは
「夏油のプライドや戦う理由が崩れた」
考えることもできそう。

ただでさえキツイのに、
彼に休息の場は与えられなかったのですね。
本当に夏油が可哀そうに思えてきます…。

 

非常口の演出が後々に効いている!

さてここまでは音の演出を中心に解説しました。
次に、映像の演出を解説しましょう。
ここでの大事な要件は、「左の脇道にある非常口」です。

呪術高専を訪れた九十九由基(つくも ゆき)が
夏油に示した2つの道筋は
以下の2つでした。

アニメ『呪術廻戦』第29話(出典元:dアニメストア)

  • 非術師を見下すキミ:間引きルート
  • それを否定するキミ:対症療法ルート

どちらを選んでもロクなことにならなそうですが、
この時に位置していた非常口の方向
映像の演出として後々に
大きく影響します。

まずは、2人の会話の際の
映像から解説して、後の映像演出で
どのように影響したかを解説します!

左にある非常口の意味は「イージーな逃げ道」

1つ目は、「非術師を見下すキミ」。
こちらのセリフと同時に、2人が話している向きから見て
左方向にある非常口を指し示しています。

アニメ『呪術廻戦』第29話(出典元:dアニメストア)

つまり、こちらの非常口とは
「正規のやり方ではないが、簡単な逃げ道」のこと。
九十九の言い方を借りるならば「間引き」の道。

理子ちゃんの絡んだ騒動が起こる前の夏油は
こちらのルートを決して選びませんでした。
ですが、彼の前にあったもう一つのルートが、
彼の判断を大きく揺らがせてしまいます。

 

もう一つが、「それを否定する君」。
このセリフと同時に、二人から見て
正面にある先が見えない廊下を指し示しています。

アニメ『呪術廻戦』第29話(出典元:dアニメストア)

つまりこちらは、
「正規ルートだが先が見えない道」を意味します。
九十九の言葉を借りれば、対症療法の道。

夏油も、五条と二人なら走れると信じていました。
ですが、五条が大きく先に進んだため孤独になり、
終わりが見えないこの道。
しかもゴールを迎えても報われないとしたら…

 

既に大きくダメージを負っていた夏油にとって
この正面のルートを走り続けるのは
あまりに酷だったのです。
いいから休んで、と言ってあげたい…。

村の壁に映る影は「右が消える」

そして場面は移り、事件が起きた村へ。
この村で双子が閉じ込められている牢の前で
夏油の影が映る場面で「左の非常口」
つまり「間引きルート」が選択されました

これをよく示しているのが、
壁に映る影です。
2つの影から1つの影になった時、
右の影が消えて左だけになっているんです!

アニメ『呪術廻戦』第29話(出典元:dアニメストア)

しかも、影が2つだったときも
右の影はもう消えそうなほどに薄い
双子を見つけてしまった時に、
彼の心は完全に固まってしまったのです

直後、彼は村を崩壊させます。
夏油を呪詛師にしてしまったのは
他ならぬ人間だったと言えるかも。
夏油の心優しさが故に起きた悲劇なのが辛い…。

右にある太いロウソクが消える

さて、この「左の非常口が選択された」という
映像に影響を受けているのは
影だけではなくロウソクも
なんと、右のロウソクの火が消えているんです

その映像が、こちら。

アニメ『呪術廻戦』第29話(出典元:dアニメストア)

まず、ロウソクの炎が青になることは
現実的にあり得ない話なので、
前提としてロウソクの描写は心情の描写です。

そのうえで、ロウソクの位置を
左端に人が座っている状況で見るならば
消えたロウソクは右に位置しています

 

つまり右にあった「対症療法ルート」
夏油の中で完全に消えたのが分かりますね。

夏油の中で、完全に糸がプツンと切れるように
進む道が決まってしまった瞬間。
この時の夏油の声優、櫻井さんの
平静だけど有無を言わせない声怖かったですね…。

 

まとめ

如何だったでしょうか?
今回は、呪術廻戦第2期5話を
音と映像の2つの切り口で解説してきました。

  • 水音と拍手の音が非常に近い演出が怖い
  • 左の非常口を選んだという映像の演出がある
  • 影やロウソクの映像が「左の選択」を補完している

という事が分かりましたね!

しかし、この選択をした夏油は
「術師を守りたい」という一心で動いたのも分かります。
双子に向けて呪霊で
「もう、大丈夫」と言っているのですから…

アニメ『呪術廻戦』第29話(出典元:dアニメストア)

この悲劇を引きずったまま、
呪術廻戦は「0」へと移りあの激闘へ。
そして、物語本編へとつながるのです。

 

夏油は本当に悲しい過去を背負った人です。
筆者は、彼を責める気にどうしてもなれない…。
その後に起こしたことを
誰も庇いだて出来ないのが更に辛いですね。

さあ、過去の話である壊玉が終わった呪術廻戦第2期。
この後は、いよいよ渋谷事変へと移ります。
更なる動乱が待ち構える予感がしますが、
五条、虎杖たちの活躍を楽しみにしましょう!

 

 

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