2023年、あの超有名作品が
再び放送されることになりましたね!
るろうに剣心!
(出典元:TVアニメ「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」)
ビジュアルを新たにし、
豪華なキャストでこの7月から
放送が開始されましたね。
さて、第4話に登場した左之助。
彼の武器である斬馬刀は
非常にサイズの大きい、浪漫にあふれた武器!
ですが、一つ疑問が。
この武器、本当に一体どの程度の重さで
振り回すにはどの程度の力が必要なのでしょうか?
また、それは左之助だからできることなのでしょうか?
今回は、斬馬刀の重さなどを勝手ながら考察し、
その扱いについて考えてみようと思います!
是非、最後までご覧ください!
斬馬刀はそもそも存在した?
さて、まず最初はここからいきましょう。
重さなどを知るために、
この斬馬刀が実在した武器なのか、知りたいですね!
ですが、残念なことに
歴史上実在する斬馬刀というのは、
この大剣のような形状ではないようです!
歴史上存在する「斬馬刀」というのは、
古代中国での薙刀のような形状の武器だった模様です。
また、13世紀から16世紀の間に存在した
「斬馬剣」という武器には人ごと馬を両断した、
という逸話があるようですが、
これも野太刀や長巻という、刃渡りの長い日本刀だった様子。
左之助が使う斬馬刀は、どちらかといえば
西洋のグレートソードに近い形状です。
しかし、比較する対象として形状の近い剣が無いため、
直接比較することが出来ません。
うぅむ、残念・・・。
剣の重さを判断するためには?
しかし、それで引き下がるわけにはいきません。
ならば、推測で良いので
この斬馬刀の重さを測ってみたいと思います!
このために必要なのは、以下の要素でしょう。
・素材
・斬馬刀の体積
この2つです!
この2つの情報が揃えば、
「比重(重さ/体積)×体積」の式によって
斬馬刀の重さを推測できるはず!
というわけで、この2つを測定するために
この作品の情報を見ていきましょう!
①比重を推定するために素材を考えよう
ではまず、素材について考えてみましょう。
ただし、単純化するために刀本体のみで考えましょう。
ヒントとなるのは、
左之助が言ったセリフ。
そう、この斬馬刀が作られた時代です。
「応仁の乱の骨とう品」という台詞から
この斬馬刀は1467年~1477年の間に
作成されたものであると想定されます。
この頃、戦闘で使われる刀は
青銅ではなく鉄を精錬した鋼鉄で作られていたので、
鉄の比重を適用してよいでしょう。
このため、比重は鉄の比重である7.87g/㎤。
これを適用してよいと考えられます。
②斬馬刀の体積の前に、必要な条件を確認しよう
さて、では次に考えるのは
斬馬刀の体積ですね。
これを確認するためには、
何を知ることが出来ればよいでしょうか?
これを知るためには、
・剣の長さ
・剣の幅
・剣の厚さ
の3つを知ることが出来れば
およそ計算することが出来そうです。
では、それを知るために、
まずは左之助の身長をベースにして
比較対象となる箇所を計算してみましょう。
左之助の身長は179 cm。
ビジュアルを見るに、腰から下が体長の半分程度。
なので、座高、股下から頭頂までは
およそ100 cmと想定しましょう。
そして、柄の太さも使うのでこれも仮定で考えます。
筆者が持っている素振り用の竹刀の柄の直径が約2.6 cm。
筆者が160 cm程度で、手の大きさも彼より小さいでしょう。
なので、柄の直径をおよそ3 cmと仮定します。
この2つの長さをベースに、長さを推測したいと思います。
③斬馬刀の体積を推計するための3つの長さは?
さて、次に斬馬刀の体積を推定するために
長さ、幅、厚さの3つの値を
推定してみましょう。
まずは、斬馬刀の長さ。
こちらの図をご覧ください。
アニメ『るろうに剣心』第4話スクリーンショット一部加筆
(出典元:dアニメストア)
斬馬刀を持つ左之助の座高を1としたとき、
斬馬刀の長さの比率は、測ってみたところ
およそ1.81。
つまり、斬馬刀の長さは100×1.81で、
181 cmと推計されます。
次に、こちらの図をご覧ください。
アニメ『るろうに剣心』第4話スクリーンショット一部加筆
(出典元:dアニメストア)
こちらが、斬馬刀の幅。
柄の直径を1としたとき、
幅の比率はおよそ6.3でした。
つまり、斬馬刀の幅は3×6.3で
およそ19 cmと推計されますね。
ではもう一つ、こちらをご覧ください。
アニメ『るろうに剣心』第4話スクリーンショット一部加筆
(出典元:dアニメストア)
こちらは、斬馬刀の厚さを測るためのもの。
ちょっと柄の直径が正確ではないかもしれませんが、
柄の直径を1としたときに
厚さの比率はおよそ2.3でした。
つまり、斬馬刀の厚さは3×2.3で
およそ7cmと推計されます。
さあ、これで長さが出そろいました!
続いて、重さを計測するための
計算に移りたいと思います!
④斬馬刀の体積は果たして?
さあ、とうとう体積を推測する時!
求められた斬馬刀の3つの長さは、
長さ:181 cm
幅:19 cm
厚さ:7 cm
というものでした。
これらの長さを掛け合わせ、
計算を簡略化するために
四角錐の体積として求めてみましょう。
実際の斬馬刀は、四角錐の体積より大きくなりそう、
という点にも留意です。
仮定した四角錐の体積は、
181×19×7×1/3 = 8024㎤。
これはおよそ、スマホ100個分くらいの体積。
スマホ100個をぶん回していると考えると
なかなかの絵面ですね・・・。
推計される斬馬刀の重さは…
さあ、とうとうこの計算にやってきました!
斬馬刀の重さを推計してみましょう!
やり方は簡単。
先ほど求めた2つ、
比重と体積を掛け合わせるだけです。
すると・・・
7.87(g/㎤)×8024(㎤) = 63148.88(g)
つまり、およそ63kg!
実際の斬馬刀の体積がもう少し大きいことを考慮すれば
70kg程度はあると考えて良いでしょう。
現代日本人の男性は、20代半ばを過ぎると
平均体重が70kg程度になるため、
非常に大雑把に言えば、
左之助は中年日本人男性をぶん回していると考えられます。
いやー、凄い絵面ですなぁ・・・。
振り回すためにはどのくらい力が要る?
さて、ここでもう一つ注意しなければなりません。
それは、ただ持ち上げるだけではダメ、ということ。
左之助はこれを振り回して
剣心との喧嘩に挑まなくてはいけないのです。
作中ではかなり大ぶりとはいえ
かなりのスピードで振り回していました。
中年日本人男性の重さを、です。
仮に斬馬刀の中心に重心があったとして、
柄の先端を支点にして
もう一つの手で柄の付け根を持って振るとしても、
本体の2倍以上の力が必要になりそうです。
てこの原理、というやつですね。
それを基に単純計算すると、
70×2 = 140
つまり、片手で140 kg以上を持ち上げる力が必要・・・
はっきり言いましょう。
無理!無茶!
馬鹿力とかいうレベルじゃない!!
これだけの力が無いと
喧嘩家業というのはやっていけないのですね。
少なくとも筆者には絶対できなさそうです。
斬馬刀は左之助だから振り回せる?
さて、ここでもう一つ疑問が。
左之助は筋肉質ではありますが
ゴリマッチョという程ではありません。
それであれだけの力が出せるのでしょうか?
試しに、左之助のBMIを測ってみましょう。
体重71kg, 身長179 cmなので、
BMIは71÷(1.79×1.79) = 22.16
と、実は意外と理想体重に近い!
確かに、このくらいの体重であれば
ゴリマッチョの体系にはならないので、
細マッチョである左之助の外観は
比較的理にかなっている、と言えますね。
ただ、そうなるとあれだけのパワーは
一体どこから出てきているのか・・・。
やはり、あの斬馬刀は
左之助だからこそ使える武器のようです。
まとめ
如何だったでしょうか?
今回は、非常に大雑把ではありましたが
左之助の使う斬馬刀の重さを推計し、
考察をしてみました。
・左之助の斬馬刀の重さは70kg程度はありそう
・振り回すには片手で140kg以上の力が要るかも!?
・理想体重に近いなら尚更、左之助のパワーは尋常ではない
ということが分かりましたね。
筆者は物理計算が苦手なので、
しっかり振り回すのにどのくらいの力が要るのかは
分かりませんが、
少なくともあの斬馬刀は振り回せ無さそう。
ただ、筆者は現在30代の日本人男性。
振り回される側になるのも御免です。
あの喧嘩には巻き込まれないようにしたいですね。
さあ、そんなこんなで
左之助も登場したるろうに剣心。
次回以降のストーリーも楽しみですね!
是非、楽しみにしながら待ちましょう!
るろうに剣心をまだ見てない、
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他にも、このブログでは
いろんな作中の映像解説もしています。
るろうに剣心第1話の映像解説はこちら。
鬼滅の刃の映像解説はこちら。
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