2023年10月に始まり現在第2クール放送中。
なろう系小説の最終兵器とも言われたアニメ
『薬屋のひとりごと』!!
(出典元:『薬屋のひとりごと』公式サイト)
第2クールが放送され、最新話ではとうとう
神事の最中に生じた事故の話になりましたね。
このエピソードで登場した挿入歌が
『蒼空の炎』という歌。
今回は、この挿入歌について
歌詞などを紹介しながら解説していきたいと思います!
是非、最後までご覧ください!!
なお、本記事の中で使用するスクリーンショットは
全て上記のYoutube動画の中から利用します。
『蒼空の炎』の歌詞
ではまず、この歌の歌詞から
紹介していきたいと思います。
曇りない瞳に 見つめられ思い知る 自分の愚かさよ 炎に変われ強きその心 守り抜こう 君が歩く道を 照らそう 胸に抱きしめた この熱は |
非常に短い挿入歌なのですが、
訴えかけるものがある歌詞ですね。
壬氏の心情とも捉えることができるし、
もっと抽象的な情景とも捉えられそうです。
それぞれのバージョンを考えてみましょう。
解釈①:壬氏から猫猫への想い
まず1つ目の歌詞の解釈としては
壬氏から猫猫に向けた想いでしょう。
猫猫から向けられた純粋な眼差しに、
壬氏が愛情の気持ちを深めた、という
歌詞が一番解釈しやすいですね。
事実、この挿入歌が使われた19話で
猫猫は壬氏をかばい大けがを負いました。
それを防げなかった愚かさも自覚しています。
壬氏にとって、命の恩人ともなった猫猫を
守ってみせるという
新たな決意の歌なのかもしれません。
解釈②:親が子どもに向ける気付きと愛
次は、少し抽象的に解釈しましょう。
情景をアニメとは違うようにするとどうなるか。
「純粋な言葉と瞳を向ける我が子を
改めて守ろうと心に誓う親」
こんな光景が浮かんでこないでしょうか。
純粋であるがゆえに、先にある危険が見えていない。
そんな我が子を見た親の視点だとしたら。
そして、我が子が進むのを止められないと知っていたら。
せめて、その往く道を照らしていこう。
精一杯、我が子を守っていこう。
そんな悲壮とも言える親の心かもしれませんね。
羅漢の感情だけは読みとれるかも
さて、次に行ってみましょう。
この挿入歌が使われた場面で登場するのは
壬氏、猫猫。そして羅漢の3人です。
このうち、感情が僅かでも読みとれるのは
実は羅漢ただ一人。
挿入歌『蒼空の炎』スクリーンショット
日の光を浴びて真っすぐ前を見て進む壬氏とは逆に
表情は逆行のため影がかかり、
目を見開きつつ口角が下がっていますね。
つまり、羅漢はネガティブな感情に包まれていますが
行動に出すことだけはグッと堪えています。
この光景は、羅漢にとってはとてもつらいでしょうからね…。
羅漢はなぜ行動を取らなかったのか?
ここで疑問を覚える方もいるでしょう。
なぜ、羅漢は娘である猫猫の下に
駆け寄っていかなかったのか、と。
理由はただ一つ、壬氏が触れていたからです。
ただ動かずにいることが
あの場で羅漢ができた精一杯だったからです。
壬氏は宮中でも「片手で数えられるほど」しか
口出しを出来る人物のいない程高位にいます。
周囲にいる他の人たちがみな、顔を上げない程に。
挿入歌『蒼空の炎』スクリーンショット
このため、羅漢にとっては
猫猫に駆け寄る、触れようとすることさえも
許されない行動になってしまいます。
宮中って本当にすごい場所ですよね…。
タイトルはなぜ『蒼』空なのか?
それでは3つ目、この挿入歌のタイトルに
なぜ『蒼』という漢字が使われているのでしょうか。
この理由も、やはり壬氏が絡んできます。
『蒼』という漢字が
『天』つまり『朝廷』という意味を持つからだと思われます。
黄巾賊の掲げたスローガン(出典元:もっと知りたい!三国志)
こちらは三国志に登場する「黄巾賊」という
反乱軍が掲げたスローガンです。
最初の4文字は「蒼天すでに死す」と読みます。
この「蒼天」の解釈も色々あって面白いですが、
『蒼空の炎』のタイトルとしては
「朝廷のような位の高い人」を指す言葉として
『蒼』を使った可能性が高いと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、薬屋のひとりごとに登場する挿入歌
『蒼空の炎』について解説をしてきました。
- 蒼空の炎の歌詞
- 唯一描かれた羅漢の感情
- タイトルが『蒼』の理由
が分かったのではないでしょうか。
非常に短い挿入歌なのですが、
いろいろと考える要素があって楽しいですね!
解釈をいろいろとできるのが作品の面白みです!
第2クールの続きも非常に楽しみな
「薬屋のひとりごと」!
期待しながら続きを観ていきましょう!
『薬屋のひとりごと』をまだ見てない、
という方は是非
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他にも、このブログでは
いろんな作品の解説、考察もしています。
薬屋のひとりごとの第2オープニングについてはこちら。
葬送のフリーレンの「フリーレン」についてはこちら。
呪術廻戦2期第5話についてはこちら。
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